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2005年12月18日 (日曜日)

わたしの外国語学習法

今回読んだ本は「わたしの外国語学習法」というロンブ・カトーさんが書いた本です。カトーとなっているので日系の方かなと思ったのですが、どうやら全然違ってハンガリーの人みたいです。

( ・ω・)∩ロンブ・カトーって誰?

ハンガリー南部ペーチ市生まれ。大学では物理と化学を専攻。21歳の時、この2つの学科で博士号を取得。しかし1930年代の経済不況のもとで、自己の専門を生かす職を得られず、外国語教師となる決意をする。~略~この学習法のおかげで、彼女は5ヶ国語の同時通訳者、10ヶ国語の通訳者、16ヶ国語の翻訳者となる。90歳を過ぎた今も、新しい言語の習得にと挑戦中。

すごい。今もご健在なのでしょうか。

この本ですごいと思ったのがカトーさんの体験でしょうか。暗い防空壕の中で本を読むのに辞書をひくのは危険だから分からない単語は読み飛ばしていたとか、あります。単に具体的な学習方法より、体験から編み出されてできた学習法のそのできるまでの過程がおもしろいです。

まぁでも、90%ぐらいはどうでもいいかなと思えるのですが(ごめんなさい)、残りの10%にあーなるほどなぁと思えるようなことが書かれてあります。心に残るんですよね。

「わたしたちが外国語を学習するのは、外国語こそが、たとえ下手に身につけても決して無駄に終わらぬ唯一のものだからです。」

この言葉はどうして韓国語を勉強しているのだろう?という自分の問いに対する支えになりました。他にもいろいろあるんです。

この言葉も重いですよ。

「ある時ゲーテは、「外国語を知らぬ者は、自国語をまったく知らない」と言いました。」

||||||||||||||(* ̄ロ ̄)ガーン||||||||||||||||

逆に言うと、「外国語を知っている人は、母国語も知っている。」と。日本語の勉強もしなきゃなぁ。(* ̄0 ̄)/

この本は通訳とか翻訳とか、本格的に外国語を身につける人、あるいは誰よりも早く語学を身につけたいと考えている人は読んでも損はないでしょう。


わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)
わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫) Lomb Kat´o 米原 万里

おすすめ平均
stars脱英語へ
stars外国語学習の意欲を掻き立ててくれる本
starsこれぞ、真の外国語学習の指南書
starsアンチハウツーもの
stars実用書というよりは

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